「ふたりは友達? ウィル&グレイス」
昔NHKで放送されていたアメリカのシュチュエーショ・コメディ『Will & Grace』が、Netfilxで配信されていたので観てみました。
ウィルがゲイ…ぐらいしか記憶に残っていなかったので、今見返すと色々と思うところがあったのですが、いちばん気になったことを書いておきます。
あくまでコメディなので、基本明るく楽しく進んでいくのですが、よくよく考えてみると主人公の2人って実はとても切ない関係なのではないかと。
お互いが親友だと認め合い、ケンカしながらも仲の良い2人。
親からは結婚を期待され、親しい友人たちからも“夫婦”と呼ばれ、からかわれるぐらいなのに、恋愛対象にはならないし、なれない。
2人だけの世界ではどんなに完璧でも、現実に返ればどちらも自分に適した別の相手とちゃんと恋愛がしたいと望んでいる。
お互いを必要とし理解し合え誰よりも近しさ慕わしさがあっても、寂しいと感じてしまう…これって想像以上にきつい状況なのではないでしょうか。
特にグレイスはストレートなので、ウィルを恋愛対象として見たいという気持ちを捨てきれていないように私には見えました。
最初、邦題に“ふたりは友達?”とあったのを「そりゃ片方がゲイなら友達に決まってるだろうよ」と思っていたのですが、今では付けた人の気持がよく分かります。
Netfilxでは現時点でシーズン2までしかないので、2人がどう変わっていくのか全8シーズンに加え11年ぶりに復活した数シーズンもまとめて配信されて欲しいものです。